3本立て

日曜日から日曜日までの間に3本の映画を観た。
・8月15日(日) 「キャタピラー
http://www.wakamatsukoji.org/
夏休み最終日の終戦記念日
90人が定員の京都シネマ。到着したら立ち見しかなくて、整理券番号92番。
あと10分早く家を出れば良かった。
1時間半の映画なので通路の段差に座って壁にもたれて観賞。
戦争で四肢を失って耳も聞こえず、しゃべることもできない体で戦地から戻って来た夫は、「軍神様」と祀り上げられる。「芋虫」のような体になっても食欲と性欲は衰えない。ほとんどがこの夫婦だけが登場してくるシーンで構成されているけど、「夫婦愛」とかまったく出て来ず、戦争の悲惨さっていうより、「怖さ」がひたひたと伝わる映画でした。「命を失う怖さ」ではなく「人格がこわされる怖さ」。

・8月21日(土)「色即ぜねれいしょん
http://shikisoku.jp/indexp.html
鴨川河川敷で観賞。
1970年代の京都の高校生男子がひと夏の経験でちょっとだけ成長していくっつーお話。キャストも豪華で見慣れた風景の連続で楽しい映画でした。
ユースホステルでフリーセックス」と信じてる男子高校生。今なら"ネットで検索"すれば「それはないやろー」ってすぐわかっちゃうけど、70年代、いろんな妄想を抱ける良き時代。女の子の家に電話するときは、わざわざ公衆電話に行ったりとか(笑)

・8月22日(日)「ケンタとジュンとカヨちゃんの国
http://www.kjk-movie.jp/
高良健吾くんの声が好き。
これも救われない映画だった。良いことなんてなにもない毎日。そんな壁をぶちやぶりたくて、盗んだ車とバイクで網走を目指すケンタとジュン。それからジュンがナンパした愛されたいだけの女、カヨちゃん。
網走に着いてその先に自由で幸せな国は見つかるのか?
もしかしてジュンはカヨちゃんと幸せになれるのかも、、、って思ってたけどあのラストシーン。
ケンタとジュンとカヨちゃんを演じた3人が良かったです。
特に安藤サクラさん。バカでブスだけどコロコロしたかわいい犬みたいな女の子を見事に演じてました。