キツツキと雨

南極料理人」の沖田監督x高良くん出演ってことで公開を楽しみに待ってました。

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南極料理人」の沖田修一監督が、無骨な木こりと気の弱い映画監督の出会いから生まれるドラマを役所広司小栗旬の初共演で描く。とあるのどかな山村に、ある日突然、ゾンビ映画の撮影隊がやってくる。ひょんなことから撮影を手伝うことになった60歳の木こりの克彦と、その気弱さゆえにスタッフをまとめられず狼狽する25歳の新人監督・幸一は、互いに影響を与えあい、次第に変化をもたらしていく。そして、そんな2人の交流が村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していく。2011年・第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞。

高良くんの出番はそんなに多くなかったけど、とてもいい味出してた。中途半端な坊主頭が伸びた髪型も、岸浩一という人柄にピッタリでした。
不器用な父親とデキの悪い息子。でもちゃんとお互いのこと思いやってるっていうそんな親子関係がうまく表現されてました。
雨が降ってるのに洗濯物をとりこまない浩一(高良くん)にキレた克彦(役所さん)が濡れた洗濯物を投げつけて取っ組み合いになるシーン。寺内貫太郎一家みたいだった。それから撮影のお手伝いに夢中になってる克彦に代わって母親の3回忌の準備をしてソファでイビキかいて寝てる姿もよかった。って何やってもいいんだけどさ。
好きなシーンがいっぱいあったな。
克彦が、仕事仲間に映画に出たことをうれしそうに話すシーン。
克彦と幸一がお風呂であれこれ話すシーン。
木の年齢について話すシーン。
克彦が久しぶりに浩一と将棋をさすシーン。
それから最後、浩一と克彦が朝ごはん食べてるところも好きだな。ご飯とおかずを海苔でくるんで食べる二人。
ほかにもいっぱい。どのシーンをきりとってもほんわかあたたかさが伝わってくる映画でした。

頼りない映画監督幸一(小栗旬)が克彦との交流によって監督として成長していく姿がステキでした。
ポケットに手つっこんで背中曲がってたのが、最後には背筋伸びてたし、大物俳優さんにもちゃんと自分の意思を伝えることができたもんね。

映画が出来上がっていくのを映画で見るってのもおもしろかった。
チームとしてだんだん結束していくところにワクワクした。

で、星野源ちゃんがうたう「フィルム」が流れるエンドロールに顔がほころびました。

http://yaplog.jp/yapcinemage/archive/1147
高良くんは2日間だけの撮影だったのか。やっぱり映画ってすごい。