ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 二零一零年 五月六月@大阪国際会議場メインホール

オザケンが13年ぶりにツアーを!」ってニュースが駆け抜けたのが今年の1月。
オザケンがキラキラ輝いていた頃、私は音源をただ聴くだけで今みたいにライブに行ったりできる時間も気持ちの余裕もなかった。いろんなライブに行くようになった頃は、彼は実質的な音楽活動しなくなっててもうライブで見る機会はない、あったとしても「LIFE」の頃の曲はやらないと勝手に思ってました。
それが当時のメンバーでツアーをやる!ってことで、俄然行く気満々。だったけど、想像以上にオザケンへの道は遠かった。
地元、京都公演は先行はずれまくり。行けそうなところは手あたり次第先行エントリーしたけどやっぱりダメで、追加公演の大阪のチケットがなんとかとれた。
グランキューブ大阪への行き方、この間予習したから同じルートで行こうと仕事終わって梅田に着いて環状線に乗ろうとしたら人身事故で動かない!タクシー乗り場は長蛇の列で、阪神電車って選択もあったけど、淀屋橋経由で京阪で行くことにした。その時点ですでに18時30分(=開演予定時間)
10分ぐらい開演が遅れることを期待して行ったけど、開演には間に合わなくて演出の都合とかで、2曲目が終わるまでは入れてもらえなかった。音も聞こえないトビラの前で10分ぐらい待ちぼうけ。エスカレーター走って来たのに、、、
そしてやっと1枚目のトビラが開かれ、オザケンにたどり着くことができました。
ホールに入っても席までは行けなくて、一緒に遅れて来た人と出入り口の階段のところで見てた。ステージにオザケンがいるー。会場はすでにものすごい盛り上がり。始まりの瞬間を見たかったなぁ。残念無念ー♪
演奏中の曲が終わってやっと席にたどり着いた。友達がとってくれた席、すっごい良い席でそれまでの疲れが一気に吹っ飛びました。
生で見る小沢健二くん、それなりに年をとってらっしゃいました。が、肩を上下に揺らしながらギター弾いて歌う姿は変わらずで思わずニンマリ。髪の毛もサラサラだし、合間に見せる笑顔も42歳になった今もやっぱりキュート。白の半そでのシャツの上にうすいピンク色のTシャツ着てても違和感なし。
昔の小沢くんは自分をストレートに出しすぎてちょっと不安定な人ってイメージがあったけど、年月を経て大人になった小沢健二は力強かった。声も太くて伸びがありました。
ライブ(というよりコンサート)は、合間に13拍子のインストの曲に合わせた朗読を挟み、新曲を交えながら3時間近い長丁場。長いブランクあったのに、声もしっかり出てたし、あの細い体のどこにどんなパワーがあるんだろう?

当時の曲はどれを聴いても懐かしくてうれしくて楽しくてウキウキする。
良い音楽は色褪せないんだなーとしみじみ思った。
喜びを他の誰かと分かり合う!それだけがこの世の中を熱くする!
小沢くんも言ってたけど、お客さん本当に歌詞を良く覚えてるなぁ。
こんなに大声でたくさん一緒に歌ったライブは初めて。

セットリスト
01.流れ星ビバップ
    朗読01
02.ぼくらが旅に出る理由
    朗読02
03.天使たちのシーン
04.苺が染まる(新曲)
05.ローラースケート・パーク〜東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー〜ローラースケート・パーク
06. ラブリー(練習)
    朗読03
07. カローラ?にのって
08.痛快ウキウキ通り
09.天気読み
10.戦場のボーイズライフ
11.強い気持ち強い愛
12.今夜はブギー・バック
    朗読04
13.夢が夢なら
14.麝香
    朗読05
15.シッカショ節(新曲)
16.さよならなんて云えないよ〜メンバー紹介
17.ドアをノックするのは誰だ
18.ある光
19.時間軸を曲げて(新曲)
20.ラブリー
21.流れ星ビバップ
EN
22.いちょう並木のセレナーデ
23.愛し愛されて生きるのさ

セットリストはmixiコミュよりいただきました。
1曲目と次の朗読は聴けなかった。客電が落ちて真っ暗になった中で、小沢くんが歌い始めると言う演出だったそうです。途中でニューヨークの大停電についての朗読があったとか。それで入れてもらえなかったのか。ガックリ。
6曲目で、「ラブリー」のイントロが始まってお客さんは大喜び!だけど、「みなさんが聴きたいこの曲はあと1時間後にやります。歌って欲しいところを練習しましょう」って一部歌詞変えて歌う部分を練習させられました。
  「それで感じたかった僕らを待つ」
  「LOVELY LOVELY WAYS 完璧な絵に似た」
1時間後はもちろんみんなで大合唱。 
今夜はブギーバック」ではステージに大きなミラーボールが降りてきてキラキラした光がきれいだった。スチャパートはお客さんが歌いきりました。みんな歌詞完璧ですごかった。
新曲の「シッカショ節」は和のアレンジで、「これからの季節、盆踊りにぜひつかって欲しい」そうです。
「さよならなんて云えないよ」の"僕は思う!この瞬間は続くと!いつまでも"って歌詞がぐっときて涙。
朗読のバックに流れる13拍子のインスト曲。かわいい振付がついてて、一緒にやってみたりした。
朗読の内容は簡単にまとめると01.NY大停電(←私はドアの外) 02.ひふみよのお話 03.大金持ちと貧乏な人の価値観の違いについて("大衆音楽の一部であることを誇りに思う"って言ったのはここかな)04.日本の安全ボケと自転車の危険について 05.大味な笑いと微妙な笑いについて
本編最後は「流れ星ピバップ」は1番をお客さんが歌って終了。1曲目の演出はここに繋がってたんですね。あー、本当に残念無念!
アンコールの「愛し愛されて生きるのさ」、途中でバンドメンバーがいなくなって小沢くんだけが残ってと、しっとり歌い終わったときにステージが真っ暗になって小沢くんもてっきりいなくなったと思ってたら照明がついて実はいましたってのも1曲目に繋がってたのかな?
その後、もう一度メンバーが出てきて、曲はやらずにおしゃべりタイム。
「こういう演出だから無駄話はここで出来ない」んだそうです。
「このメンバーで一緒にやるのもあと3回なんだと思うと寂しい。ツアーが終わって地球のどこに行ってもこの中の誰かに連絡してしまいそう」ってしんみり言ってました。

カウントをとるのが「ワンツースリー」じゃなくて「ひーふーみーよー」なのもステキだった。
席のせいなのか、PAさんが違うからなのか、この間別のライブで行ったような音の悪さは感じなかった。歌詞もくっきりはっきり聴きとれたし。

次の約束はなかったけど、こうやってライブをしてくれたことに感謝、その場所にいれた幸せをかみしめました。
新曲に「時間軸を曲げて」って曲があったけど、まさに時間軸が曲がって、十数年前に戻った見たいな夜でした。
と、これ書きながら、あの目の前にいた人、本当にオザケンだったのかな?なんて夢見心地。ライブで骨抜きになったのは久しぶり。