酔いがさめたら、うちに帰ろう。

じわじわくる良い映画でした。
公式サイト
西原恵理子さんの元ダンナさま、鴨志田穣さんの自伝小説が原作。
西原恵理子さんも、精神病院の患者の役で出演されていました。
アルコール依存症の主人公が、家族との生活に戻るため、完治は困難と言われる治療にとりくむお話。吐血シーンとかかなりリアル。主人公は10回も吐血して医者に「よく生きてるね」と言われるぐらい内臓もボロボロ。深刻な内容なんだけど、ゆったりしたテンポで描かれている。永作博美さんも西原恵理子さんの絵のようなほんわかした雰囲気が出てて良かったです。「一度好きになるとなかなか嫌いになれない」ってセリフが印象的。これは実際西原恵理子さんが言われたことだそうです。

それから、子役のふたりが自然な感じでよかった。とくにかおる役の女の子。「おとしゃん」って呼び方がそれはそれはかわいくって。あんな笑顔で「おとしゃん」って言われたらそりゃーうちに帰りたくなるよ。家族の大切さに気付いて、うちに帰れて良かったね。テレビを見てるお父さんとその両脇でうたたねしてる子供たちと、そのそばで仕事してるお母さんの何気ない会話。他愛のない時間が家族のしあわせなんだなって思いました。
エンドロールが清志郎さんで、その優しい歌がまた泣ける映画でした。

あ、あと、この映画観るとカレーがすごく食べたくなります。カレーライスはご馳走なのだ。

今日、予告編が流れた映画どれもおもしろそうだった。
アブラクサスの祭」、予告編見ただけで涙出そうだった。
京都シネマのお客さんはエンドロールが終わるまで誰も席を立たないところがいいな。大きな映画館で人気の映画を観ると、エンドロールでざわざわしたり、席を立つ人がたくさんいて落ち着かないもん。京都シネマはもうちょっとスクリーンが大きければと思うんだけど、「映画好き!」なお客さんが集まる場所なので、その雰囲気は好きです。