白夜行

東野圭吾作品で、一番好きな「白夜行
読み終わった時、救われない気持ちだけが残った作品。
桐原亮司役を高良健吾くんが演じるということで、楽しみにしてた。
 公式サイト
映画自体も2時間40分に及ぶ大作でしたが、文庫本で800ページの原作を再現するのはどうやってもムリな話で、登場人物やエピソードがいろいろサマリーされてたけど、映画「白夜行」として確立された作品に仕上がってた。
雪穂役の堀北真希ちゃんの悪女役は、何かが足りない感じだったけど、一成を誘惑するところとか、義妹のベッドにもぐりこむところとかは迫真の演技。
で、高良健吾くんは重いものを背負って陰を歩く桐原亮司役はハマリ役!それから笹垣刑事役の船越栄一郎さん、「2時間ドラマの帝王」出現でどうなることかと危惧していたけど、そんなに違和感なかった。
亮司の子供時代を演じた子役の男の子、今井悠貴くんの迫真の演技に泣かされた。特に泣きながら川で手を洗うシーン。
映画のストーリーは笹垣刑事を中心にすすんで言って、原作を読んでいない人には「ポカーン」なところも最後に説明してくれるようになっている。これはこれでありなのかなと思った。それから原作より人間味あふれる人として描かれていて、ビルの屋上で亮司に話しかけるところは泣けた。あれで亮司は救われたかな。だとしたら死ぬ必要はなかったのにとも思うけどやっぱり雪穂に光を当てるためには飛び降りる必要があったってことか。
映画が終わったあとのやりきれない気持ちは本を読んだ時と同じ。