ゴールデンスランバー

仕事終わって自転車で10分の映画館へ年賀状持って行って1,000円で観て来ました。

誰かも書いてたけど、「たいへんよくできました」な映画でした。

堺正人(主演)x伊坂幸太郎(原作)x斉藤和義(音楽)って、何。この黄金のトライアングル!
あ、ゴールデントライアングル?

ネタバレしてます。


あの長い原作、どうやってまとめるの?と思ってたけど、上手にまとめましたねぇ。さすが中村監督!伊坂作品の、現在と過去をを行ったり来たりしつつ、バラバラだったものが繋がっていくすごさを見事に表現してました。

原作のイメージにピッタリだなーと思ったのは、キルオ役の濱田岳くんと小鳩沢役の永島敏行さん。
永島さんは、気持ち悪くてゾーっとして本当に憎たらしい感じがよく出てた。
濱田くんは、伊坂さんが本人をイメージしてキャラクター作っただけのことがあって、すごく良かった。
キルオは、連続通り魔殺人事件の犯人で憎むべきヤツなんだけど、原作読んだ時からキルオのファンです。映画でもキルオが死ぬところは、残念で悲しかった。

花火が上がるところ、青柳の実家に「痴漢は死ね」って半紙が届くところ、そして最後のハンコのシーン。この映画見てまさか泣くとは思わなかった。

花火が一斉に上がって、「Golden Slumber」のイントロが流れて、せっちゃんの歌声が聴こえてきたときはトリハダが立ちました。

伊坂さんは、ラブシーンが苦手らしく、あのキスシーンには「中村監督にやられたー!」と思ったそうです。

オール仙台ロケ!ますます仙台行きたくなったなぁ。「あ、あの場所うちの近く!」とか、仙台市民のみなさんは、わかるものなんですね。うらやましい。
あのカローラが隠してあった草むらと、キルオから電話がかかってきた時に青柳が歩いてた公園?が気になる。

それからエンドロールの「幸福な朝食 退屈な夕食」
パンフレットにも書かれてたけど、この作品のために作ったみたいな言葉がいっぱい散らばってるなーと思いながら聴いてた。

  

  今歩いているこの道がいつか懐かしくなればいい
  今歩いているこの道はいつか懐かしくなるだろう


  僕は君でも 君は僕じゃない 君は僕でも 僕は君じゃない


  エピソード探し 毎日の宿命 僕が誰であろうと 君には関係ない
  立派なまがいもの 本当は偽物 君が誰であろうと 僕には興味ない


      幸福な朝食 退屈な夕食/斉藤和義

ラストのエピソードの数々が原作に忠実なのが良かったです。ああやって映像で見てもほろりと来ますね。